マル善について

ご挨拶

海風に吹かれ、星空に誓う。
「牛造り魂」に磨きをかけて…。

『私たちは、牛さんの “命”を預かって仕事を頂き、“命”を貰って生活をさせて頂いている。』
その感謝の想いを胸に、牛さんに接しています。

幼少期から餌やりをする父の背中を見て育ち、鹿児島県立市来農芸高等学校畜産科を卒業後は、あの「村沢牛」の師･村沢勲氏の下で一番弟子として師事し、2年間研修に励みました。一番弟子ということもあってか厳しくも温かな指南を受け、そこで『牛造り』について学びました。長野県下伊那郡阿智村の村沢牧場周辺は、全国一の星空観測適地。その山岳地帯の大自然を手本に現農場を作りました。

石原牛は血統や餌へのこだわりはもちろん、静かで自然豊かな環境、そして何よりスタッフのきめ細やかな気配りと技術によって成り立っています。牛さんがゆったりとリラックスして過ごせる空気感を大切にすることで、高い格付けは元より、甘くてとろける脂が乗ってくるのです。

現在出荷している取引先のEU第一便に「石原牛」は抜擢されました。EUへの輸出には厳格な基準があり、その信用に応えることが私たちの使命です。機械化が進んだ今でも、最後は人の手が重要だと考えます。日々丁寧なブラッシングを重ね、食べ残さないよう餌をまめに寄せ、夜中に体調を見て回る…。この手間があってこその極上のお肉。最高級のA5ランクには、小さな積み重ねが大事だと信じています。石原牛の格付けは９割近くがA5ランクですが、この高い成績は師の教えでもある『村沢方式』を今現在も継承している故の結果なのです。

そして、東シナ海と八代海に挟まれた自然豊かな鹿児島の牛舎から、EUに向けて出荷できるようになった今でも、長野の夜空の星は私の胸に輝いています。